「嫉妬と欲望、ふたりの秘密」──人妻の私が、誰にも言えない関係に堕ちていった夜

「嫉妬と欲望、ふたりの秘密」──人妻の私が、誰にも言えない関係に堕ちていった夜

人妻である私が、年下の後輩との関係に踏み込んだ夜。嫉妬と欲望が重なり合い、誰にも言えない秘密として、その一線を越えてしまった──。

彼と目が合うたび、胸の奥がざわつく。


「滝沢さん、今日のスーツ……なんか大人っぽくて素敵です」


そんな一言だけで、私はひどく嬉しくなってしまう。


彼の言葉。
彼の視線。
彼の存在──


全部が、夫では満たされなくなった私の心を埋めていた。


そう自覚してしまった瞬間から、
私はもう、まともな先輩ではいられなかった。


第一章:嫉妬という感情に、抗えなかった


金曜日の午後。
社内の女子社員たちが、彼のデスクに集まって話しているのを見かけた。


「ねぇ高橋くん、今度の飲み会、来るよね?」
「また幹事やってよ〜、盛り上げ役♡」
「彼女いないってホント? 信じちゃうよ?」


──若い女子社員たちの軽口に、彼は困ったように笑っていた。


別に、彼は悪くない。
悪くないのに──


私の中に、黒くて重たい感情が湧いた。


嫉妬。
そう、これは完全に嫉妬だった。


人妻のくせに。
先輩のくせに。


彼を“特別”だと思う資格なんて、本当はどこにもない。


けれど、抑えきれなかった。


第二章:「今夜、時間ある?」という誘い


その日の終業後。
私は、彼のデスクにふらりと立ち寄った。


「高橋くん。ちょっとだけ話せる?」


「はい。どうかしました?」


「……あのね。もしよかったら、今夜、少しだけ付き合ってくれる?」


彼は少し驚いたような顔をしたあと、小さく頷いた。


「もちろんです。滝沢さんとなら、いつでも」


その言葉に、理性が音を立てて崩れていくのを感じた。


第三章:誰にも知られない場所で


選んだのは、会社から離れた場所にあるビジネスホテルのラウンジ。


お酒ではなく、ハーブティーを頼んだ。


照明の落ちた静かな空間。
お互いに仕事の話をするフリをしながら、どこか探るように視線が交差する。


「さっき……誰かと話してたね。女子たちに囲まれてたけど、楽しそうだった」


「え、あれですか? いや、むしろ困ってました。ああいうの苦手で……」


「そっか。……なんか、ちょっと嫉妬しちゃった」


口にした瞬間、もう戻れないと思った。


彼の表情が変わる。
ゆっくりと、真剣な目に変わっていく。


「滝沢さんが、嫉妬……?」


「……だめだよね。私、妻だし。先輩だし。
なのに、そんなこと考えてたなんて……最低だよね」


「違います。俺は……ずっと、滝沢さんだけを見てましたから」


彼の言葉が、胸に深く突き刺さった。


私は気づけば、彼の手に、自分の指を絡ませていた。


第四章:交わしたキス、それが“始まり”


「……高橋くん、ここじゃ話し足りない。
少しだけ……部屋に来る?」


自分でも信じられない言葉だった。


でも、彼は迷わず頷いた。


ホテルの一室。
落ち着いた内装と、香りのない空気。
静かすぎて、呼吸の音さえ大きく感じた。


部屋に入ってドアを閉めると、私は彼に背を向けたまま、言葉を選んだ。


「ねぇ……本当に、来てよかったの?」


「はい。ずっと、この瞬間を想像してました」


その声に振り向くと、
彼の目が、私のことを“女”として見ているのが分かった。


そして、ゆっくりと唇が重なる。


静かな、けれど確かなキスだった。


第五章:堕ちる夜、止まらない欲望


キスのあと、ふたりの距離は一気に崩れた。


彼の手が、私の頬をなぞり、髪を撫で、
そっと肩に触れる。


私も、自分の意思で彼の胸元に手を伸ばした。


「……触れてほしいの。
ちゃんと、“女”として見てくれてるんだよね?」


「……はい。滝沢さんが欲しいです。ずっと」


ブラウスのボタンが外され、スカートがゆっくりとずり落ちていく。
彼の手は、驚くほど優しくて──
でも時折、抑えきれないような“欲望”が滲んでいた。


私はそれを、たまらなく嬉しいと思っていた。


夫には、もう抱かれても心が動かない。
でも今、後輩の彼に身体を預けて、
私は確かに“女”として満たされていた。


第六章:秘密の重さと、心の軽さ


その夜、何度も唇を重ね、何度も指を絡め合った。


身体を重ねるたびに、何かが剥がれていくようだった。


「……もう、戻れないかもしれないね」


ベッドの中でそう呟いた私に、彼は強く手を握った。


「俺は、戻りたくないです」


彼の言葉は、まっすぐすぎて、残酷だった。
でも、その残酷さが愛しく思えた。


エピローグ:ふたりだけの秘密


翌朝、彼と別れて家に帰ると、
何事もなかったように夫が出迎えてくれた。


「おかえり。出張どうだった?」


「……うん、問題なかったよ」


私は微笑みながら、コートを脱ぐ。


罪悪感は、確かにある。
でも、それ以上に──私は昨日、確かに“生きていた”と感じた。


高橋くんとの関係は、誰にも言えない。


でも、あの夜を知らなければ、
私はきっと、自分が“女”だということさえ忘れていた。